胃アニサキス症
胃アニサキス症についてご紹介します。
胃痛が継続するとのことで患者さんが来院されました。胃内視鏡検査を行い、胃の中をよく観察してみると白く細いひも状のものが見え、動いていました(矢印)。
これがアニサキスです。胃の壁に食いついていますので、内視鏡から鉗子を出しアニサキスを摘み取りゆっくりと取り除きました。
アニサキスはサバ、イカ、イワシ、アジ、サンマなどに寄生しており、魚が死んだ後に内臓から筋肉(身)に移動します。それらを刺身などの生で摂取するとアニサキスが食べた人の胃に食いついてしまい、激しい胃痛、吐き気、嘔吐が出ます。こちらの患者さんは、しめ鯖を食されていました。以前はサワラの刺身が原因の方もいました。
アニサキスを避けるためには新鮮な魚を選ぶ、目視でアニサキスを確認する。-20℃で24時間以上の冷凍、
70℃以上の加熱によるアニサキスの死滅を行うことで予防することができるとされています。特に冬場は胃アニサキス症の報告が多いとされていますので気を付けましょう。
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