炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)・IBD診療について

当院では炎症性腸疾患に対して十分な知識と診療経験を持つ医師による診療を行っていますので、お困りの患者さんはいつでもご相談ください。(火曜日、水曜日午前、金曜日が診療対応可能日となります。)

近年、炎症性腸疾患の患者数は増え続けており、日本国内において潰瘍性大腸炎の患者さんは約20万人、クローン病の患者さんは約7万人以上におよぶとされています。患者さんの多くが20代から40代に発症しており、就学や就労、出産、子育てなどの高い社会的活動性を必要とする時期に病気と向き合っていくのはとても大変です。そこで病気を発症した患者さん方に少しでも充実した社会生活を送って頂くお手伝いをしたいと思い、これまで炎症性腸疾患を専門に診療を行ってきました。

北九州市においては初の土曜日の炎症性腸疾患専門外来の立ち上げとIBDサポートチームの設立、炎症性腸疾患患者さんのためのIBD教室の定期開催を行ってきました。これまでの経験を生かして当院でも炎症性腸疾患の患者さん方に十分な医療を提供したいと考えています。

現在の医療では炎症性腸疾患の根治はできませんが、多くの治療薬剤が開発され、腸管の炎症をコントロールすることはできるようになってきたことから、多くの患者さんが入院を必要とせず、外来での治療が可能となってきました。潰瘍性大腸炎の患者さんの約7割は軽症の患者さん方です。しかしながら病院では長時間待たないといけないなど弊害もあります。予約システムを導入している当院において可能な限り患者さん方をお待たせせずに診療を行っていき、通院が充実した社会生活の妨げにならないように努めていきます。

個々の患者さんによって病状、病態は異なります。また患者さんの治療法に対する希望も異なります。当院では治療にあたって患者さんと“科学的な根拠”を共有しながら一緒に治療方針を決めていく共有意思決定を行っています。

私達と一緒に炎症をコントロールしながら、充実した社会生活を送っていきましょう。